The Role of Designers

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これからのデザイナーの役割

1/30(水)デザイナー向け「UI/UXデザイナーからはじめる新しいものづくり〜最先端デザインツールFigmaで、職種を超えたコラボレーションが生まれる!〜」をストリートアカデミー株式会社と共同で開催しました。当日はデザイナーだけでなく、エンジニアや経営者約50名に参加いただきました。

開催の背景に、昨年2018年経済産業省が「デザイン経営宣言」を採択し、日本でもビジネスにデザインの貢献と必要性が認められるようになりました。
つまり、組織のなかのデザイナーの役割がこれまで以上に重要になってくるということです。
では具体的にデザイナーは何を考え、どう行動すればよいのか?
The Collectiveの考えるデザイナーの役割を、イベント登壇の資料とともに紹介します。

プロダクトづくりの現場の変化


まずはデザイナーを取り巻く環境、Webやアプリのプロダクトづくりの現場を見てみましょう。

近年現場は、

  • プロダクトの規模が大きく
  • 制作スピードが速く
  • 求められる品質が高く

なっています。この変化を説明するために、少し時間を遡ります。
2008年、iPhoneのAppstoreがリリースされました。
当時アプリは主に個人で開発するものでした。今や、トップ・アプリのほとんどは会社やチームなど組織で作られています。
そしてWeb・アプリの開発用ツールと開発プロセスの進化で、以前より複雑で大きいものが簡単に作れるようになりました。
Agileなど、1~2週間単位でスプリントを行う開発プロセスが標準になり、制作スピードも上がりました。その結果、プロダクト品質の基準も高くなったのです。
開発側の進化が進む一方で、制作プロセスの一員としてデザイナーもこの変化に対応しなくてなりません。しかしデザインのプロセスとツールは、開発に比べて、まだまだ進化してないのが現実です。

CraftからOperationsへ、思考をシフトする


プロダクトづくりの変化に対応するためには、まずはデザイナーの思考を変える必要があります。

これまでは多くのデザイナーは、「Craft」という考え方で仕事をしてきました。
「Craft」=「職人型思考」のことです。
自分の技術や生産性を上げることを中心に考える思考です。この考え方で、個人のスキルやアウトプットは向上・拡大します。しかし、自分の中で完結したプロセスやツール、ワークフローはあるけれど、完結しているが故にディレクターやエンジニアなど他の役割の人との連携に適していなく、”誰かと一緒に仕事をすること”自体がボトルネックになってしまいます。

それに変わる、これからの考え方は「Operations」です。Operationsは日本語でいうと「運営」です。
「Operations」の考え方は「個人」のニーズより、「組織」のニーズを中心に考えます。組織を中心に”誰かと一緒に仕事をすること”を前提に考えるので、「Craft」のボトルネックは解消します。
一緒に働く人とのワークフローを改善することで、個人だけでなく、組織としてのアウトプットが最大化します。
組織のアウトプットとは、プロダクトやコンテンツなどユーザーに届けるものです。デザイナー自身ではなく、組織全体の技術や生産性を上げる思考にシフトし、組織に貢献するという役割が今、デザイナーに求められているのです。

Design Ops


思考の次は実現する手段です。
それには「DesignOps」があります。Design Opsとは、”Design Operations=デザイン運営”の略で、

拡張性のあるデザインを制作しながら、品質を担保する運営プロセス

を意味します。日本ではまだ浸透してない言葉ですが、アメリカでは既にGoogle、Netflix、Dropbox、Airbnbなど、 webサービスで最も成長力がある企業が取り入れています。

DesignOpsには4つの要素があります。

  • コラボレーション
  • リーダーシップ
  • プロセス
  • ツール

デザイナーが中心となり、Design Opsを組織に取り入れていくこと、これがデザイナーの新しい役割だと考えます。

後半はDesign Opsにフィットしたツールの現状と、The Collectiveのものづくり=Design Opsについて書きます。

後半を読む