What we use

Notion: Computing for everyone(全ての人のためのコンピューティング)


The Colleciveは、世界中のサービス先進企業のデザインプロセスやDesign Operationsなどの情報を日々収集しています。そして自分たちでもこれぞと思うツールを選定し、実際に使用することで、ワークフローに適したプロセスを確立しています。実際に使用して使い勝手が良いだけでなく、今後のポテンシャルにも期待が持てる優秀なツールをご紹介します。

超多機能情報管理ツール「Notion」です。
アメリカのサンフランシスコで、創設者のIvan ZhaoとSimon Lastの2人が創設したNotion。2018年Notion 1.0をリリースするやいなや、100万人のユーザーを獲得し、高い評価を受けたツールです。

私たちもリリース直後から評判を聞きつけ、Notionを使いはじめました。
私たちがデザインプロセスの中で使うツールは

  • DropboxPaper
  • Figma

のたった2つです。(詳しくはThe CollectiveのMultiplayerものづくりをお読みください)

プロジェクト概要や仕様を書き出すのはDropbox Paper、デザイン制作やデザインに対するフィードバックは、Figmaを使用しています。今、DropboxPaperと同様に使用しているのがNotionです。私たちがNotionを選んだ理由は以下の5点です。

  • Dropbox Paperと同じMarkDown方式
  • Paperではできなかったドキュメントの整理整頓ができる点
  • 社内・社外・個人のドキュメントに対応可能
  • データベース機能
  • Figmaのユーザーである私たちにとって、NotionもFigmaで開発されたことに共感している点

日本でもユーザーが増えているNotionですが、実はアメリカでも創業秘話などはあまりメディアに紹介されていません。そこで今回私たちは直接NotionのCEO、Ivan Zhao氏にメールインタビューを申し込み、お返事をいただました!
Notionの機能とともに、創業者Ivanの思いもご紹介したいと思います。

Notionとは?


みなさんのPCには、いまどんなツールが立ち上がっていますか?ブラウザのタブも10個以上立ち上がっているのではないでしょうか?
Notionはひとことでいうと、みなさんが使っているであろう、Evernote、Dropbox Paper、Google Docs、スプレッドシート、Trello、Githubなどの機能を統合したツールなのです。どうして統合する必要があったのか?Notionのサイトには、ツールの歴史から紐解いて説明しています。


産業革命以降、手書きの書類はタイプライターが置き換え、ファイルキャビネットが多くの情報を格納するようになりました。その後1950年代にはコンピュータが生まれます。コンピュータはさらに進化し、Google Docs はタイプライターの生産性を何十倍にも拡大し、Dropbox はファイルキャビネットをクラウド化しました。

しかし根本的には、それらは産業革命が生み出したツールからほんの少し進歩しただけです。私たちは今も単体の機能のツールを組み合わせて使っているのです。

そして Notion が登場します。Notionは今までのツールから、飛躍的な進歩を目指しました。その第一歩としてNotionはワークフローの大部分を「all-in-one workspace」つまり一か所のワークスペースに統合したのです。
タスクリスト、プロダクトロードマップ、デザインリポジトリー。これらをNotionでは全て一か所にまとめ、さらにブロックのようにパーツを組み合わせてカスタマイズできるようにしたのです。

NotionCEO IvanZhao氏

IvanにNotionのアイデアが生まれたきっかけを伺いました。

大学を卒業後、私は友達のためにたくさんのウェブサイトやアプリを作っていました。コードを書き、モノが作れるというスキルは特別なんだと感じました。誰もができるわけではありません。つまり、誰もが毎日使用するソフトウェアやツールを自分で変更して、さらに便利にできるとはかぎらないのです。このことが、たとえスキルのレベルが違っても、誰もが自分で変更することができて、便利に使えるソフトウェアについて考え始めたきっかけでした。その考えがNotionにつながっています。
—Ivan

all-in-one workspace.(Notionの機能)

必要なのはNotionだけ


次は具体的にNotionの機能を紹介します。Notionひとつで、タスク管理、プロジェクト管理、スケジュール、ミーティングレポート、ファイル共有、日記、などがすべて管理出来ます。それぞれのファイルに使いやすいテンプレートが用意されています。チーム(会社)と個人の領域もカバー画像やアイコンで、楽しくわかりやすく管理できます。

タスク管理

Status別にBoard(看板方式)で管理できるほか、VIEWを切り替えればカレンダー方式やList方式に簡単に変更できます。このデータベース機能はとても便利です。
テンプレートにはCRMもあり、クライアント別の進捗を一目で確認でき、チームで共有することもできます。

Todo管理も、画像やリンクも貼り付けられるのでワンクリックで目的の場所にたどり着けます。

Wiki機能のアイコンやカバー画像も、イラストが多彩な上に自分で設定もできるため、各ワークスペースの内容が一目でわかって探しやすい上に、ワクワクする使用感があります。

しかもページごとに公開範囲を設定できるので、チーム内だけでなく外部のメンバーにも、リンクで共有することができます。この辺りはDropboxPaperと同じように使用することができます。
また最近はWeb Clipper機能も追加され、気になる記事をNotionにブックマークし、簡単に呼び出せるようになりました。もちろんすべてPC・スマホ対応しています。

私はPCを開くと、まずNotionを立ち上げます。Notionが私のダッシュボードとなり、Notionから1日がスタートしています。まさに「必要なのはNotionだけ」を実践しています。

Computing for everyone

全ての人のためのコンピューティング


機能に関してはざっと触れましたが、ここからはCEO Ivan Zhao氏のインタビューをご紹介していきます。

「all-in-one workspace」を実現するNotionのミッションについて伺いました。

私たちのミッションは、「Computing for everyone=全ての人のためのコンピューティング」です。
世界中のすべての人に、もう今や私たちの生活の一部となっているツールの構築および修正ができるようになってほしいと思っています。人々が自分たちの問題をより速く、よりよく、そしてより楽しい方法で解決するためのソフトウェアがあれば、世界最大の問題をみなで一緒に解決するための備えとなるしょう。この哲学は、Notionでのすべての機能開発に貫かれています。
Notionの機能を、レゴブロックのようにさまざまな方法で組み合わせたり並べ替えたりして、使う人の考え方ややり方に合ったツールシステムにしていってほしいのです。
—Ivan

スモールチームを選択する理由


現在も引き続きさまざまな新しい機能をリリースして使いやすくなっているNotionですが、驚くことに13名という少人数でこのサービスを運営しています。拡大路線をとるスタートアップが多い中、あえて小さな組織を選択している理由を伺いました。

Notionメンバー
素晴らしいソフトウェア製品を作るのに、私たちはそれほど多くの人は必要ないと思っています。また、Notionが過剰な機能をもつことをことも望んでいません。すべての人の願いを叶えようとしているのではないからです。
その代わりに、私たちは信じられないほどに熟考された一連のツールのブロックを構築しようとしています。
また、多くの人がNotionを愛する理由は、考え抜かれたデザインと高い技術レベルです。会社の規模を拡大していくなかで、それらを失いたくはありません。チームを小さく保つことで、ビジョンと美意識が全員に共有され、健全なコミュニケーションを維持できます。それがあってこそ最強のプロダクトを生み出せると思っています。
—Ivan

機能改善についてはNotionの公式サイト「What's New」で知ることができます。スモールチームで日々プロダクト改善に取り組んでいます。

Notionと日本の関係


今現在英語版のみで日本語版はないNotionですが、実は日本とはつながりがあったのです。

Ivanたちは製品リリース前に日本の京都で暮らし、デザインや開発作業をしていたのです。資金繰りのためにアメリカのオフィスを賃貸に出し、その間京都に移り住んでいました。仕事場所に京都を選んだ理由や、日本がNotionに与えた影響について伺いました。

私たちはNotionの文化と美学に合った場所に行きたいと思ったので、京都を選びました。長い歴史の中で受け継がれた職人技、心遣い、そして高い品質が存在する美しい場所。京都はこれら全てを満たしていました。同時に、静かで落ち着いた場所でもあり、作業に集中することができました。
当時ひたすら黙々と、そして速く、コーディングとデザイン作業に打ち込む必要があった私達にとって最適な環境でした。
毎日川沿いの歩道をサイクリングして穏やかな景色を楽しみ、仕事に戻るのが日課でした。
—Ivan

シンプルで使いやすいNotionの美意識は、京都で生まれたものだったことにも親近感を覚えます。

日本のNotionユーザーは確実に増えています。今後製品のローカライズの予定もあるそうです。

Notionはあまりに使いやすいがために情報の整理能力が問われますが、公私ともに切り替えて使うこともできるため、自分の頭の中の情報を全て可視化することが可能です!

今色々なツールを組み合わせて使っている方には、ぜひ一度Notionを使ってみることをおすすめします。